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医療テーマ記事制作の注意点とは

医者

誰しもできるなら病気になりたくないもの。健康に対する関心が高まるなか、インターネットなどで医療情報を検索する人は増加傾向にあります。

ニーズが高まっているということは、医療記事を書けるライターが求められているということ。まだ経験がなくても、医療系の記事を書いてみたいという人も少なくないでしょう。

しかし、医療に関わる領域は、時として人の生命を脅かしかねません。執筆にあたっては慎重を期する必要があります。ここでは、医療情報を書くうえでの注意点をお伝えします。

医療記事はエビデンスに基づくことが大前提

医療はエビデンス(科学的根拠)に基づくことが重視されています。どんな記事にも言えることですが、特に医療記事の場合、間違った情報を提供すると人々の健康を害する恐れがあるため、信頼性と正確性が担保されていなければなりません。

リサーチする際は、2次情報や3次情報を集めるのではなく、信憑性のある1次情報をたどり、データの信憑性を見極めることが大切です。

誰が書いているかわからないようなサイトは間違った情報を記載していることも多いので、くれぐれも参考にしないこと。

また、クリニックのホームページや医師個人のブログであっても、独自の見解がみられることが多々あります。医師の言っていることだからといって盲信するのではなく、正確な情報かどうかを確認することが大切です。

迷ったら、公的機関や大学、研究機関などから発信されているデータを参考にするといいでしょう。

 

専門用語をわかりやすく伝える

医療用語は難しい言葉が多いもの。文献の表現をそのまま書いても、医療の知識が乏しい読者には伝わりません。

どんなに有益な情報でも「わからない」「面白くない」と思われたら、たちまち離脱されてしまいます。最後までしっかりと読み進めてもらうためには、わかりやすい文章づくりを心がけることが重要です。

難しいことを難しく書くことは誰にでもできます。難しいことをいかにわかりやすい表現に置き換えるか、そこにライターの力量が問われます。

難しい専門用語はなるべく使わず、できるだけ平易な言葉を選び、誰が読んでも理解できるように説明することを意識しましょう。

文章に具体的な数字を交えると、イメージしやすくなり、信憑性と説得力が高まります。「すごい」「たくさん」「だいたい」といった曖昧な表現を使わず、「90%」「3人に1人」というふうに具体的な数字で表すようにするといいでしょう。

 

見直しを必ず行う

医療記事は、一般的な記事に比べて、より正確性が求められるジャンルです。間違った情報が拡散されて不利益を被る人がいれば、それはライターの責任となります。

原稿を仕上げたら、誤字脱字はないか、名詞や数字は正しいか、わかりにくい表現がないかなどをしっかり見直しをしましょう。

原稿の最終チェック法として、目視だけでなく、音読してみることをお勧めします。間違いや文章のわかりにくさに気づいたら、適宜修正を加えます。

また、医療の分野は常に新しい情報が更新されています。データが古いと、その記事を読んだ読者に間違った情報を提供することになりかねません。記事の内容が、新しい情報をもとに書かれているかを確認することも忘れずに行ってください。

まとめ

医療記事は、ともすると読者に健康被害をもたらす可能性があるため、ライターには「正しい情報をわかりやすく説明する」という使命があります。

また、医療は日々進化しており、ライターは常に情報をアップデートすることが必要です。しっかり見直しを行う癖を身につけましょう。

責任感が問われる仕事ですが、その分やりがいがあります。読者の悩みを解決するべく、今回ご紹介した注意点を参考にしながら、良質な記事を書くことを目指しましょう。

編集部

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