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インタビュー・取材で絶対に必要な準備

何事にも言えることですが、行動するにあたっては万全な準備が必要です。準備が完璧にできていれば、本番で多少のトラブルがあっても落ち着いて乗り切ることができます。取材には、想定外のことが起こりがちです。不安な気持ちのままで取材に臨んでいると、アクシデントにスムーズに対処できません。ここでは、取材に絶対必要な準備についてお話しします。

事前のリサーチ

これは皆さんご存知ですが、やはり事前のリサーチが最も重要です。

インタビュイーが所属する会社・組織のWebサイトのチェックはもちろん必須です。会社・組織の概要や取扱製品・サービスなどだけでなくニュースリリースまで読むと、最新の動向が分かります。その会社・組織の業界や市場についても情報を収集します。

また、インタビュイーの個人サーチもかけてみましょう。個人名によるWeb検索で、その方の意外な一面を発見できる場合もあります。もちろんブログやSNSがあれば、それもチェックしておきましょう。趣味や嗜好が分かるかもしれません。

インタビュイーの全体像を把握することは、限られたインタビュー時間の中で濃い情報を得ることにつながります。できる限り多くの情報を持ってインタビューに臨みましょう。

女性ライター

 

質問シートの作成

取材の前には必ず質問シートを作成します。

詳細な内容までは必要なく、基本的な質問項目を上げておきます。過去、現在、未来の時系列に沿って書いていけば、自然な流れになっていきます。

シートを作成することで、インタビュアーはどのようにインタビューを進めていくか頭の整理ができます。またそれを読み返すと、質問に漏れがないかを事前にチェックしておくことができます。

質問シートはインタビュイーに事前に共有しましょう。インタビュイーは前もってどのようなことを聞かれるのかが分かれば安心できますし、答えの準備もしておくことができるので、取材がスムーズに進みます。

記録ツールの整備

取材内容を記録しておくためのツールの整備も欠かせません。パソコンでメモする場合やICレコーダーなどの音声録音機を併用する場合は、機器の空き容量、バッテリー残量などは必ず確認しておきましょう。ICレコーダーは事前に自分でテスト録音をし、間違いなく録音できているかも試しておきます。また、パソコンの突然のトラブルに備えて、紙のメモ帳も準備しておいた方がよいでしょう。

紙ベースのメモ用紙の場合は、残っている紙の枚数の確認が大切です。インタビューの途中でメモする紙が無くなってしまわないように多めに用意しておいてください。また、ペンや鉛筆なども複数本を用意しておく必要があります。

まとめ

取材を上手に進めて成果を上げるためには、質問力や面白い話を引き出すコツが必要です。しかし、そうした力やコツを発揮できるのも、万全の準備があってこそのことです。

航空機などでは、障害が発生した時に被害を最小限に抑えるために、設備や装置を二重化・多重化しています。取材の準備にも、この多重化の考え方が求められます。取材中の万一のアクシデントに備えて、取材に使うツールを多重化して準備しておくことが重要です。

また、取材の進め方を多重化して準備しておくことも重要です。取材では、自分が意図した展開とはならずに、話が思わぬ方向に進んでしまう場合があります。そうした不測の事態に備えておくことも大切です。

そのためには、質問シートはガチガチに固めてしまわずに、ある程度の「アソビ」が必要です。取材中、もし話が横道にそれてしまったとしても、焦らずに相手の方が満足するまでじっくりと話を聞きましょう。その後から、考えていた本来の流れに戻せばいいのです。それ位の余裕をもった質問シートを準備しておくことが肝心です。

編集部

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