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ライターと教養のこと

オフィスイメージ

「教養」とは何か、辞典によってさまざまな説明があります。学問だけでなく、精神の修養までも含めて解説している辞書もありますが、筆者はもう少し単純に、教養とは「幅広い知識」だと解釈しています。

専門的な記事を書く時には、その専門領域に特化した知識がもちろん必要です。しかし、専門用語の羅列だけでは、記事は成立しません。文章として成り立たせるためには、述語や形容詞、助詞も必要不可欠です。さらには、例え話や参考事例が必要になる場合もあるでしょう。そのため、ライターには教養=幅広い知識が求められているのだと思います。

好奇心が教養を高めていく

よく、小さな子どもで「なんで?」「どうして?」と何回も聞いてくる子がいます。そういう子は、ライターとして素晴らしい素質を持っていると思います。好奇心が旺盛という素質です。知りたいという心、好奇心の翼が、教養を育んでくれるのではないでしょうか。

筆者は、理系の大学を出てすぐにライターになりました。もう何十年も前のことなので、理系の知識はほとんど記憶に残っていません。しかし、理系の学問を通して真理を探究していく姿勢を学べたことは、自分の財産になっていると思います。「なんで?」という好奇心を入り口として、その先にある真理を考えていく。仮説を考えて、検証していく。その過程で知識が増え、教養が増していくのです。

活字中毒が教養を育む

ライターは、一日中パソコンの液晶画面を見つめていることが多いです。しかし筆者は、少しでも時間の余裕ができるとよく本を読んでいます。デスクにはモニターの横に何冊かの本が積んであり、仕事が一段落すると10分ほどその本を読みます。そして毎日お風呂に浸かりながら20分ほど、ベッドに入ってからも眠くなるまで本を読んでいます。気分転換になり、新しい文章が浮かんでくることもあるのです。また、モニターの文字で疲れた目も、紙の本に書かれた文字を読むと癒やされた気がします。

良きインプットなくして、良きアウトプットは生まれないと考えています。その良きインプットが、筆者の場合は読書であり、教養を育んでくれる揺りかごなのです。

仕事の中で、教養の幅を広げる

ライターは、仕事の中でさまざまなことを調べることが多く、そこからどんどんと知識の幅が広がっていくことが実感できます。

例えば、石油業界のトッパー(原油の各種油分を分離する常圧蒸留装置)を調べていた時でした。これからはナフサ(粗製ガソリン)の需要が減っていくとの記事があったので不思議に思いリサーチしていくと、飲料メーカーのペットボトル離れとともに、ペットボトルの循環型リサイクル技術が確立されたということが分かりました。そのため、ペットボトルの原料となるナフサの需要が減少していくというのです。さらに循環型リサイクルからSDGsへと行きつき、SDGsに積極的に取り組んでいる産廃事業者の記事も見つけました。

このように、一つの課題からまるで連想ゲームのように次々と関連項目が広がっていき、知識が増えていきます。ライターは、仕事をしながら豊富な知識を身につけ、教養を深めていくことができるのです。

まとめ

ライターには、幅広い教養(=知識)が必要なことは言うまでもありません。しかし、教養はわざわざ学ぼうとしなくても、ライティングをしていく中で得られていくものだと思っています。考え方によっては、ライターは勉強をしながら報酬も受け取れるというありがたい職業なのです。

インターネットが普及している現代は、探そうと思えばかなり幅広い情報を集めることができます。そこで収集した情報が知識となり、教養となります。好奇心さえあれば、知識をどんどん増やしていくことができるのです。

そして知識が広がれば広がるほど、その知識同士の関連性が見えてきます。思わぬところで事象はつながっているのです。つながりが分かると、ものごとの真実がより鮮明に見え、それぞれの事象の意味を理解することができます。全体の関連性を俯瞰できるようになれば、ライティングで難しいテーマを与えられたとしても、書きあげることができるようになるでしょう。

ライターは好奇心の翼を思いきり広げて、教養を深めていくことが大切なのです。

DALI編集部

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